こちらでは「植物美容道」の基礎知識、お手入れの基本をコラムでご紹介致します。
今回のテーマは、「植物のある暮らしを豊かにするための育成」についてです。
Contents
観葉植物とお肌の正しいお手入れで健康づくり
「植物美容道」プロジェクトは、植物と美容のそれぞれの効果と、2つの融合によってもたらされる有効性が、肌と心の健康づくりに役立つことを、一人でも多くの方に認知して頂くことを目指しています。
では何をすれば効果を得られるの?
その答えは、次の2つ。
●1つは観葉植物の正しいお手入れ。
●1つはお肌の正しいお手入れ。
この2つがきちんと実践されることで、快適性の向上効果がみられることが、愛媛大学農学部の検証で証明されました。
「正しい」ということが、効果が得られるかどうでないかの重要なポイントです。こちらでは観葉植物の正しいお手入れについてご紹介します。
室内、屋内、インドア 言葉の意味を正しく把握
観葉植物とは、その言葉通り観賞を目的としている植物で、葉や茎の形や全体像に特徴があります。
また屋内は部屋の全て、室内は1つ1つの部屋を指し、インドアはその両方を意味しています。「植物美容道」では、記事の監修を頂いた専門の方に合わせています。
このように知っているようで知らない言葉。
その意味を正しく把握することは、植物も肌も基本を知るうえで大事な要素となり、お手入れの効果につながるということ。
ぜひ覚えておいて下さい。
なぜすぐに枯れる?その原因と対策方法
屋内植物アドバイザーの谷奥さんは、観葉植物を購入した方から、部屋の観葉植物、なぜか買ってすぐに枯れる、という声が多く、原因解明と対策法をアドバイスしています。
ちなみに植物が枯れる、それは植物が苦しんでいるようなもの。
だからこれ以上、悪化させないこと。
ではなぜすぐに枯れるのか、その原因は…。
観葉植物が枯れる3つの主な原因
「観葉植物が枯れる原因は主に3つです。
①水の与え方が間違っている
②光の与え方が間違っている
③風を当てていない
このどれか1つでも当てはまれば、葉も根も元気を失う。
また多くの人は、「風」の必要性に驚かれます。
そして水やりも光も、室内の条件に合わせて与えること。
この3要素がバランスよくタッグを組むことで、健やかさの土台が築かれるんです。」と谷奥先生。
次に3要素がなぜ大事なのか、教えて頂きました。
部屋での水やりのポイント
「水やりのポイントは、水の量・与える時間帯・頻度です。
植物の体は小さな細胞で出来ていて、地中の水を根から吸い上げて(細胞が)満たされている状態が理想です。
水が足りないと体外から出る量が多くなり、細胞がカラカラ。
これが枯れた状態です。
成長し生命維持のために「水」は欠かせないのです。
部屋に置くと床や壁が濡れるなどの理由で、十分な水やりが出来ていないことが、屋内植物を枯らす原因に多く見られます。
太陽光の当て過ぎに要注意
植物は太陽などの光が当たることで、栄養をつくり自身を成長させていきます。それが「光合成」といわれるものです。
葉に太陽の強い光が長時間当たると、光合成がうまくいかず栄養分が作られなければ枯れてしまいます。
植物の種類によって強い光を好むもの、弱い光を好むものが異なり、直射日光で葉焼けを起こすことも。
耐陰性向き植物であれば、たとえ室内でも窓ガラスから差し込む光は強すぎる。その場合はレースのカーテンをするなど工夫して、光の与え方を調整しましょう。
風の必要性は換気
観葉植物を枯らす最大の原因が「風通し」です。
植物に風を与える目的は、換気です。
風で空気が循環すると、光合成や呼吸が快適に行われます。
そして鉢の中の蒸れを防いだり、湿度をたまりにくくすることでカビなどの発生を抑える効果があります。
風通しが悪い部屋は、サーキュレーターで風を送るようにして下さい。
ポイントは「そよ風」。
人が心地よいと感じる優しさが、植物に適しています」。
3要素がグリーンのある生活を豊かに
観葉植物を育てる時に大事な3要素「水・光・風」。
常に意識してお手入れしてみると、すぐに枯れることがなくなり、緑のある暮らしが楽しく、心の健やかさにつながります。
それが「植物美容道」でお伝えしたい、植物の有効性です。
お気に入りの観葉植物、正しいお手入れをぜひ取り入れてみて下さい。