植物と美容

vol.12 ストレスを溜めない 観葉植物からみるホメオスタシス

こちらでは、「植物美容道」の基礎知識、お手入れの基本をコラムでご紹介致します。
今回のテーマは「観葉植物から捉えるホメオスタシス」です。

Contents

ビルのエントランスからキッチンまで植物を配置する効果

オフィスビルのエントランスやホテルのロビーに観葉植物があるだけで、明るく華やかになりますよね。
このように建物の中や生活空間に観葉植物を配置する「屋内緑化」、「室内緑化」。
緑化には規模に関係なく配置が可能であること。
植栽と育成管理が必要なこと。
そして緑化という言葉には、観葉植物には人への心身の癒し、環境対策を目的という意味を持つことがあります。
小さな規模で言うと、家の寝室や洗面所、そこに観葉植物を飾るだけで心が和みます。なぜ心が癒されるのか、追究しました。

ホメオスタシスと観葉植物

私たちの身体は、体外環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとする「ホメオスタシス」(生体恒常性)という機能が備わっています。
これは「自律神経」「内分泌系」「免疫」の3つのバランスによって、健康を維持しています。このバランスを失わせる要因が「ストレス」です。
観葉植物の存在が癒し効果があるなら、ホメオスタシスのバランスも良い状態と捉えることができるはずです。

ストレスのメカニズム

私たちの身体は、自分の置かれている状況を脳で認識して、それによってストレスや快適感を味わいます。
ストレスを感じた時、先陣を切って反応するのが、神経系の「自律神経」です。
心臓が鼓動し、食べたものを消化、吸収し、体温を調節するなど、自分の意志でコントロールできないタイプの神経で、疲労が蓄積されたりするとバランスを崩して体調不良に見舞われます。

自律神経は次の2種類があります。
・交感神経 :活動する時に働いて、興奮の刺激を全身のさまざまな器官に伝達
する神経。
・副交感神経:リラックスしている時に活動する神経。
私たちが体調が良いと感じる時は、この2つの神経がシーソーのようにバランスで保たれている時です。
では観葉植物とリラックスについてはどうでしょう。

植物の人への作用

観葉植物はその言葉通り、植物の葉の色や大きさ、模様、形を観て楽しむ、観賞を目的に育てられた栽培植物です。
もちろんその人によって好みがあり、ドット模様の葉がおしゃれと思う人もいれば、苦手と思う人もいます。苦手なものを無理して取り入れるとストレスと感じて、自律神経のバランスを崩す原因になることもあるのです。
観葉植物は店員さんの勧められるままではなく、ご自身の直感で決めるのがポイントです。

自分がストレスを感じているのか、ストレス要因に気付き、解消することが健康づくりにとって重要です。ストレスを溜めすぎていることに気付いていない、そちらの方が不健康を招くので要注意です。
癒し方法の1つに、観葉植物があるということ。
ご自身の肌と心、身体で実感してみて下さい。