コラム

肌の免疫力を知るため、血液について専門医に取材しました

免疫力がしっかり備わっていれば若々しい肌は約束されたも同然

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免疫力って?エイジングケアの重要ワードだから理解を!

私たちの身体は食べることで消化、吸収、代謝、排泄をしていますが、この活動は血液によって一連の流れが機能しています。
また若々しく美しい肌は、見た目も肌の内側も、水分が充実して脂分コントロールが整い、ばねのある筋肉や質の良い脂肪など、食べものによってつくられ保たれています。
美肌の条件に「血行の良さ」があるように、血液のことを知ることは、健やかで美しい肌を叶えるための大事な知識になるはずです。

血液の知識を身に着けるために、肝臓病と消化器系がご専門で、今日まで健診も含めて8千人以上の肝臓の診察をしているという先生に、お話を伺いました。

今まさに流れている血液だから正しく把握

血液の基本についてです。
血液は「血球」と呼ばれる細胞成分(赤血球、白血球(リンパ球と顆粒)、血小板からなる)と、液体成分の「血漿」(約90%が水、残りの10%がタンパク質、脂質、糖分、ミネラル、酵素などで構成され、血球の働きをサポート)の2つで成立しています。占める割合は血球は45%、血漿は55%です。

免疫力の高い肌とは

 

血液の、「血球」の95%が赤血球で、その役割は、酸素と少量の二酸化炭素を運搬。
白血球はウィルスなどから身を守る免疫機能を担い、血小板は傷ついた血管に集まり、出血を止めるというそれぞれの働きをしています。

そこで肌を意識するなら、白血球の役割や免疫について見逃せません。
肌の疲労などのトラブルも、免疫力の高い肌であれば修復力が期待出来るというわけです。
喫煙や食生活の乱れで血液の質が悪くなり、血行が悪くなることは、専門医の取材で判明しました。そこでよく出てきたのが「血液サラサラ・ドロドロ」という言葉。
「血液サラサラ」とは、赤血球、白血球、血小板がスムーズに毛細血管を通り抜けていく理想の状態。
「血液ドロドロ」とは、赤血球の表面が固くなったり、粘土が高まった白血球、寄り集まった血小板が毛細血管を通り抜けられず、血液の流れが悪くなっていることを表した言葉だそうです。

実際の血液はサラサラではない

本物の血液は、例えるならコーヒーに入れるミルクのような、ドロっとした質感だそうです。医学の世界では、サラサラ、ドロドロの他に、ツブツブ、ザラザラに分類して、患者さんの体の状態を診るということも教えて頂きました。
栄養の偏りや不規則な生活、紫外線、タバコ、そして極端なカロリー制限でも血液はドロドロになるそうなので、心あたりのある人!
不摂生の蓄積は健康を損なう可能性大なので要注意です!

血液の仕事を要チェック!

 

ここで血液が果たしている大事な役割を、整理しておきましょう。
そもそも血液の仕事は、「ものを運ぶ」こと。
●栄養素の運搬
●酸素や二酸化炭素を運搬
●ホルモンの運搬
●老廃物の運搬

つまり、運搬係です。偏食、過食、運動不足、ストレス、飲酒、喫煙、過労、休養不足、生活リズムの乱れなどが原因で、血液がドロドロになりスムーズに先の4つを運べなくなると、美肌、美髪はおろか、体調にまで悪影響を及ぼします。
このような要因が一時的か長期かで、血液のサラサラ、ドロドロがほぼ決まるというからどうです、心当たりはありませんか?

若くても血液ドロドロ?

単なる寝不足なら、その時の血液に粘着度が高くても、一過性でサラサラに戻るそうですが、不規則な生活と栄養の偏りが長期続けばドロドロ血液は慢性化して、放っておけば病気になることもあると、先生は必死に警告を鳴らしていらっしゃいました。

「私は若いから、寝れば大丈夫♪」
なんて思っていたら大変!
二十代前半の若い女性にも、慢性化したドロドロ血液が多いという話を伺い驚きました。

 

体調管理を書いて確認

顔色が悪い、便秘、食欲不振、そんな症状がなかなか改善しない場合、もしくは肌の不調が気になって仕方ない場合は、まず、自分自身の生活習慣を見直しましょう。
この時、頭の中で思い返すのではなく、書きだすことが有効的です。

まとめ

何時に寝て起きて、何を食べて、どれぐらい歩いて……。
不摂生な生活の自覚と改善で、血液の質をよくすることが出来るなら、健やかな肌への期待も高まりますね。免疫力を高める生活の実践、始めてみましょう!